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2006年12月 アーカイブ

2006年12月04日

ついに動いた県議選新区割り

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新聞報道等でご存知の方も多いと思いますが、ついに次期県議選挙の区割り問題が動きました。最後まで議会内で態度を変えなかった自民党が「耐え切れずに」方針転換したのです。

しかし、あたりまえのことなので、喜ぶというより、淡々と受け止めています。
 
正式にはまだ決まったわけではなく、この12月議会の最終日で決着がつく見通しです。今は自民党の提案が各党派に伝えられ、議論が行われている最中です。また合わせて定数の見直しも行われており、各党様々ですが私達の会派(民主党系みらい)は現61から56程度への削減を主張しています。
 
この一連の騒動から得た教訓。少数でも圧倒的な正論は勝つということ

気がつけば実現まで2年以上も経ちました。新選挙区がスジだろうと一貫して主張してきたのは我が民主党系会派「みらい」とわずかの数の議員でした。少数の悲哀も十分味わってきました。しかし私達の声は、県内市町村長・議長・議会、更には多くの県民の世論のうねりとともに、自民と結託してきた社民等の転換を促し、最後は議会を包囲して事態を突き動かすことができたのだと思います。

そして、県民の立場に立ちきって考え判断することの大切さ
 
議員は自分の選挙のこと、保身を考えれば判断がズレてくることもあるでしょう。選挙のやり方が変わるということはこれまでの有権者との繋がり、新選挙区への不安など考えればつらいものです。これが現職の本音でしょう。しかし、より重要なのは、ときにはやせ我慢して、歯を食いしばってでもスジを通すことではないでしょうか。今回あらためて考え、意識したことを忘れずに自らの糧としていきたいと思います。

<県議選区割り問題とは>
合併が進み三年前に比べて、県内の市町村数は111から35、約3分の1に。これに合わせて選挙区割りを見直すのがスジだが、県議会は多数決で旧来の市町村単位の枠組みでの実施を決め、議会内外からお手盛りだと批判を浴びていた。

2006年12月08日

これもおかしい。県議選は選挙公報がないっ!

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またもや県議選挙ネタ。
気づかない方も多いかもしれませんが、新潟の県議選挙には選挙公報がありません。
選挙公報とは全候補者の名前、写真とともに主張や政策、経歴などを記載した紙面です。
選挙戦の中日くらいに新聞に折り込まれたりしてくるあれです。公報は有権者が候補者を選ぶ際の重要な判断材料といわれています。地方議員選挙はチラシも巻くことはできません。文書による選挙運動は定められた掲示板にポスターを貼ることと選挙ハガキを8000枚(県議選)出せるくらいです。ポスターはどうしても顔と名前を知ってもらうところに力点が置かれてしまいますし、ハガキは限られた人数のみです。それだけに全有権者を対象とした公報は重要です。

国政、知事、市長、市議選、みんなあります。なぜなのでしょうか。
7年前にもおかしいと議会に陳情が出されてこの議論があったそうですが、県土が広くて配布が行きわたらず不公平になるなどの理由で結局実現しなかったそうです。当時のことは定かではありません。ずーと長い間放置されてきたのはのは「なるべく有権者の目に触れないように、新人が目立たないように・・・」ということなのだろうかと穿った見方をしてしまうのは私だけでしょうか。不健全な匂いを感じます。

この件に関して私は先の9月議会の常任委員会で担当課に質問しましたが、技術的、物理的に不可能ということはない、議会の意向があれば発行できるとの答弁でした。発行しないほうがいい理由はすでに何もないでしょう。県は費用を約3,000万円弱と試算していますが、県議一人削減すれば約1,800万円浮きます。今、議員定数を前回より8人も減らそうという議論も出ているわけですから、費用はその一部を当てると考えても財政的に無理はないものと思います。

有権者にとっては選挙の判断材料として当然あったほうがいいものです。

3年前私は自分が初めて選挙に出るときになって初めて知りました。導入に向けて今議会で提案をしています。小さいことかもしれませんがひとつひとつ実現につなげていきたいです。

2006年12月26日

議会改革は小さいことの積み重ねから

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遅くなりましたが12月定例会終わりました。
ピックアップして取り上げていきたいと思います。
まず、区割り問題。2年もかけて繰り返し議会でも声を出し続け、
署名運動(24万人)まで発展し、最後は定数削減の話題の陰に隠れた感がありますが
来春から新区割りでの実施がようやく実現しました。

さて、本日は先日取り上げた公報の発行の件です。結果は否決されてしまいました。
淡々と通って行く部類のものだと思っていましたしそう願っていたのですがだめでした。
自民党以外は賛成でしたが、いかんせん3分の2の議席を占める数の前には無力です。
このことだけでもとにかく不健全な県議会を象徴していると思います。
私が1期目をざっと思い返してみるに、県議選の区割り問題もしかり、また政務調査費の領収書を添付を行い透明性を高めるということもしかり、そしてこの選挙公報発行の問題も、みんな多数で否決です(区割り問題は2年以上かけてなんとか決着しましたが)。県民、有権者に対して議会、議員自らが情報を発信しよう、情報公開をしようという姿勢に欠けていることを痛切に感じます。こんな状態で行政に対して情報公開に努めろ、説明責任が足りないのではないかなどと声高に叫んでも、自ら率先して取り組む議員でなくてどうして議会は力を持ちえましょうか。

県政全体からみて課題のひとつひとつは大きいものばかりではないかもしれません。
でもその積み重ねが重要だと思います。
県議会の常識は非常識みたいなことについては決して組することなく
県民の目線に立って県議会も改革していく努力を続けたいと思います。

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