« 忘れるな拉致 | メイン | 圧倒的な親分 »

行政との絶縁状

2006.11.20koidekaikann.JPG

 20日から21日にかけて地方分権推進対策特別委員会で県内視察に行って参りました。今回は小千谷市、魚沼市、南魚沼市、湯沢町で地域活性化の取り組みや合併の現状と課題について、調査・意見交換を行行う内容です。
 視察先のひとつに小出郷文化会館がありました(関越自動車道、小出インター0分、料金所すぐ)。同館は平成3年に北魚沼六か町村(現魚沼市)の広域事務組合で文化会館建設が決定され、その準備が進められました。ところが住民を無視したハコモノ(箱物)行政への不満が爆発し、住民サイドは「住民は文化会館を利用しない」旨の抗議文を作成して「行政との絶縁状」を届けました。その後住民側も批判だけでなく、提案しようと圏域400を越す文化団体に呼びかけ議論を積み重ねました。その声をまとめ行政側に反映させるとともに、建設後は館長も民間人から選ぶことに。本職は大工さんの現桜井館長です。開館10年になりますが企画、運営や友の会など現在でも約4000人(市人口の1割にあたる数)が協力体制に参加。入場者数、チケット収入なども伸びを続け、高いホール稼働率を誇り全国のトップモデルとしての水準を維持しています。その実績から様々な表彰を受けていて、今年は過疎地域活性化優良事例として総務大臣賞を受賞しています。
 小出郷文化会館の話は私もよく耳にしていましたが、詳しく触れるのは今回が初めて。とても刺激を受けました。住民パワーで文化のまちづくりが盛り上がる現場の話は目から鱗です。行政と民間どちらがより効果をあげることができるだろうか、またどのようにしたら住民や民間の力を引き出すことができるだろうか、よりよい協働が可能なのだろうかを考える機会となりました。

About

2006年11月23日 22:32に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「忘れるな拉致」です。

次の投稿は「圧倒的な親分」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type