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党利党略に過ぎる

 県議会6月定例会が最終日を迎え閉会を致しました。
北陸新幹線開業に伴う並行在来線を運営する第3セクター設立のための議案や一般会計補正予算案など15議案、国への意見書10件を「可決」「承認」。人事委員会委員、監査委員、収用委員会委員など人事案3件を「同意」。全議案に賛成いたしました。他に議長、副議長の「選挙」もありました。
 
 その中ので紛糾したのが、意見書です。意見書とは県として国政に関わることについて国会や関係省庁に意見を申し入れるために議会から提出するものです。議会で採決して賛成多数で可決したものが国へ送られます。これを発議するには議員5名以上が必要であり、会派構成上、自民、民主の会派から提出されることがほとんど。
 今回は自民と民主で内容が重なるものが2件ありました。「拉致問題の解決」と「子宮頸がん予防ワクチンの助成等」についてです。こういう場合は事前に調整をして一本化を図るのですが、不調に終わり、それぞれが提出することに。自民からの歩み寄りはなく、最後は多数(県議会の2/3は自民)で可決するという姿勢。この傾向は意見書に限らないのですが、最近益々顕著に感じます。私が1期目のころはもう少し柔軟なやり取りがあったと記憶しています。国政の影響もあるのでしょう、余裕がなくなっているの推して知るべしところ。しかし、県議会として県民の視点に立つことを失わず、党派を超えて力を合わせるべきところは協力し合うべきです。意見書の場面もそのひとつ。私たちは2つとも自民のものに賛成しましたが、自民はうちのものには反対。決して歩み寄れない内容ではない範囲なのに、党利党略が過ぎます。
 最後は数で決するという現実の前に少数ゆえの悲哀を感じることはしょっちゅうです。悔しい思いは決して忘れません。次の改選では仲間を増やして形勢を変えたい。もちろん多数を形成できても今の自民みたいに党利党略で凝り固まることなく。

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2010年06月26日 17:22に投稿されたエントリーのページです。

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